千秋楽
役者祭りから子供たちが帰ってくるといよいよ千秋楽が始まります。最初に総代からの御挨拶をいたします。多くの方々に支えられ応援していただくことでできる祭りですから、感謝の言葉を申し上げました。
千秋楽は若い衆のための芸。少しはめをはずすことが許されています。今年も嗜好をこらした口上が登場
出笛は異例の大人数でワンフレーズだけ吹きました。これは入会して間もない子が「一人では吹けないけれど、みんなとならがんばれる」と言うことで、このような形となった裏話があります。これもまた祭りです。
10月は夜になると冷え込んできます。暖をとってもらうためにおでんを振舞ってみていただきます。連休最後の夜の遅い時間なので人の数もまばらですができればもっと多くの方に最後の応援をしただければと思います。
前回同様、今年もすばらしい芸を見せてくれたと若い衆も感じていましたし、皆様からも高い評価をいただきました。今年で役者を卒業すると感じてる高学年の役者も、最後となる芸を精一杯演じては見る者を感動させてくれるすばらしい千秋楽でした。
最後の芸が終るった後、団四朗師匠から各役者のエピソードを紹介していただきました。最後までやりとげた達成感と安堵感からみんながとてもいい顔をしています

千秋楽で全ての神事が終って初めて、役者親は役者をかつぐ事ができます。何日間もがんばった自慢の息子を高らかに担いで、褒めてあげられる最初で最後の時です。

  宴の後の寂しさ・・・
    複雑な心境で山を倉に収める若い衆
   山倉の扉を閉める時
    辛くて早く終わらないかと思っていた事を忘れ
     とても寂しい気持ちに襲われる瞬間

   また何年後か先まで・・・