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てこは前・後均等に使えば山の中心を軸に回転しますし、前だけの場合は後輪を軸になるように前が大きくまわります。また上段の写真のように狭い街中では回せるスペースも限らているため、山を止める場所も重要。回転するスペースや障害物を考慮したうえで、前、後の配分を考えて回します。これらの指示は全て筆頭総代から出されます。左の画像のように10センチ程のスペースを残してこの位置から回転させます。 |
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蛇行している道では山を引きながら前でこを使って方向を調整します。
舞台方から伝えられる指示に従って、てこの右や左に移動しながら、全力で肩を入れないと向きを変えてくれません。
3日間これをやり続けると肩はあざのように色が変わってしまいます。 |
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神前や山倉前のように地面が土の場合は回そうとしても地面に車輪がめり込んでしまい
動かなくなります。こういう場合は「大でこ」と呼ばれる数メートルのてこを使います。大でこの使い方は一般的なてこと同じで、
支点になる部分に大きな木の台を使い、曳山の下に大でこを当てて前輪を浮かせ更に回転をさせることで向きを変えます。
大でこは大人数人が飛びつき、上に腰かけてしまい横にスライドさせます。一度に動く量は少なく地味な動きですが
大きな曳山が完全に浮いてしまう巨大なてこもめずらしい物だと思います。ちなみに移動中、山の後ろ側から突き出ているのが
大でこです。 |
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